2024/08/29 10:24
VBT(Velocity-Based Training、速度ベーストレーニング)は、筋力トレーニングの効果を高めるために用いられる方法で、特に最大筋力向上にも効果的です。VBTは、ウェイトリフティングなどのエクササイズにおいて、動作の速度をモニターし、速度に基づいて負荷やセット数、レップ数を調整するアプローチです。主な利点は、個々の選手やトレーニングの状態に応じてトレーニングを最適化できる点にあります。
VBTが最大筋力向上に有効な理由:
①精度の高いトレーニング負荷の設定: 動作速度を基準に負荷を調整することで、適切な負荷を選択しやすくなります。これにより、過度な疲労を避けつつ、効果的に筋力を刺激できます。②疲労管理: VBTでは、速度の低下が疲労の指標として用いられるため、疲労が蓄積しすぎる前にトレーニングを終了させることができます。これにより、リカバリー期間が短縮され、より頻繁に質の高いトレーニングを行えるようになります。
③個別化されたトレーニング: 個々の選手の当日のコンディションに応じてトレーニングを調整することができ、日によって変動する筋力やエネルギーレベルに対応した最適なトレーニングが可能になります。
④リアルタイムのフィードバック: トレーニング中に速度をモニターすることで、リアルタイムのフィードバックを得られます。これにより、選手は自分のパフォーマンスを即座に把握し、必要に応じてフォームや力の出し方を調整できます。
VBTは特に競技レベルのアスリートや、筋力の向上が必要なトレーニングを行う人々にとって有効な方法ですが、初心者にも応用できるトレーニングの概念です。